そのまま隼人に「ぎゃあああぁあ!!」叫びながら荷物みたいに引きずられていった私は二階へと到着。



今日は家でクッキー作りに専念していただけだから疲れなんて溜まっていないはずなのに、もう既に疲労の限界がきているのはおかしいと思う。本当に一気に疲れた。



「こーんばんはー。」


「おい、そこ俺の席なんだけどよ~。使わねぇでほしいなーなんて…って、おい。聞いてんのかよ稚春ちゃん。」



いつもの部屋に着いて早々、机に項垂れる。そんな私に銀が何か文句を言っているけど気にしない気にしない。どうせ大したことじゃないだろう。



「だから俺の席だって言ってんだろ~?聞いてんのかよー、おーい!稚春ちゃーん?」


「やだ。なんか幻聴が…。」


「よし。お前を今すぐ犯してやる。」


「ヤメテクダサイ。」



本当に、こういう会話しかできないのか銀は。馬鹿だな。大馬鹿だ。


口を開けば破廉恥なことしか言わない銀に「ハッ!」鼻で盛大に笑う。



するとエロピンク頭はすかさず



「お前のCカップの乳をDカップにしてやるぞ!!」


「ぎゃああああ!!破廉恥ぃいい!!!」


反撃をしてきた。恐るべしエロ銀。いつの間にそんなハイテクな技を身に付けたの。



感心していいのかそれとも変態と罵った方がいいのか。銀のハイテク技の対処に困っていると私の右の視界からひょっこりと出てきた奏が「なんか…馬鹿だねぇ?」可愛い顔でなんともまぁ、クールなツッコミを下してきた。


可愛い顔でやんわりと言われるとかなり傷付く。奏のブルーの髪の毛はもしかして時々ドライな奏の性格に合ってるんではないかと思ってしまったのを許してほしい。あぁ、お許しを。


と、



「稚春ちゃんー。車に荷物忘れてたぞ?こんなに大量に。」