僕は君のものⅡ


さっきまでざわざわしてた教室が静かになり、みんなが二人を注目していた。


「隼人先輩。今週の日曜日、暇ですか?よかったら、どこか出かけませんか?」


するといつもの笑顔で、


「ごめんね。日曜日は予定があるんだ。」


「予定ってなんですか?」


まさか、予定まで聞かれると思ってなかったのか、眉をしかめた。それも一瞬のことで、笑顔になり、立ち上がった。

私のところに歩いてくる。


私の所にきて、肩を引き寄せながら言った。


「香織と出かけるんだ。」


え?!私聞いて無いんだけど。


「ね、香織。」


そういって強く見つめられた。


「う、うん。」


すると周りからやっぱりという声が聞こえてきた。やっぱりってなんだろう。私はわけが分からず首をひねってると、隼人は私の肩をさらに引き寄せた。


「というか、香織以外興味ないから、誘われても無理なんだ。ごめんね。他の子に誘われても、出かけるつもりも無いし。」


なっ!?なんて恥ずかしいことを!!私は恥ずかしくてうつむいてしまった。


「えー!先輩、独り占めはダメですよ。」


その声に顔を上げた。