「なんで名前で呼ばないの?さっきも香織が寝る前も。」 「また」ってそうゆうことか。 「だって…今まで『桐谷くん』だったから…」 「俺は呼んでほしいんだけどなぁ。」 そう言うとシュンとする桐谷くん。 何も言えずにいると「もういい。」と言って私を掴んでいた手を離して立ち上がり、教室を出ようとした。 私は急に寂しくなり、思わず叫んだ。 「隼人!!待って」 すると振り向いた隼人は、見たこともないくらい優しい顔をして微笑んでいた。 そのキレイな笑顔に、思わずドキッとした。