俺は ハッとして花火大会の時のことを思い出す。 あぁ、 そうゆうことか。 花火大会の時も、 今も、 男絡みで怒ってる。 だから 置いて帰るんじゃないかって不安な訳だ。 理由が分かった俺は、 萌亜と手を繋いでいない方の手で 萌亜を抱きしめる。 「……え!?」 「ばーか。置いて帰るかよ。あん時は悪かった」 そう言うと、 萌亜は強く握っていた手を 離した。