「あれなんだ?」



「俗に言う・・妖怪」



「「妖怪ぃぃ?!」」


長倉と、もう一人の男が同時に叫んだ。



「このご時世にそんなもんが・・」



「結構うじゃうじゃ居るぞ。例えばその辺とか」



そう言いながら、外を指差す。



「ま、まさかこの屯所にもいるんですか・・?」


驚いたような表情で言った春乃に首を振った。


「あなたのおかげで居ませんよ」


「私の・・?」


「榊の一族は生まれたころから教えられてきたはずです。妖怪が家に近づけられないようにする方法を。」


「あ・・もしかして・・」


「思い当たる節があったようですね。多分それですよ」



「そっか・・なるほど・・・」