次の日――…

いまは放課後。

文化祭の用意でみんな残って作業中。

朝は啓くんとは会わなかった。


(これでよかったんだよね〜)


あたしは深くため息をついた。

やっぱりまだ好きだけど…


「璃南〜。」

「ん?」

「ジャーン、執事喫茶のメニュー完成」


ニコニコ笑ってあたしに

束のメニューをみせる。


「すごい量…」

「うん、何人くるかわかんないし」

「へー。」


どれも美味しそうだな。