車内☆恋愛

なんか注意されたし…。


「まぁ俺に見惚れるのも、仕方ねーかな?」


華はあたしの顎をクイッと持ち上げ囁いた。


「な……」

「なーんて!こんな感じでいいのかな?」


役者だ、このひと。


「華、最高ー」


みんなも盛り上がる。


「演技の練習もしよーね~」

「お帰りなさいませ、おじょーさま!」

「いかがですかおじょーさまぁ♪」


みんなわいわい口々に叫ぶ。


「あたしも言うんだよね?」

「そーだよ璃南。言ってみ?」

「お、おかえりなさいませ」

「可愛いからいっか。」


華はクスクス笑っている。