一緒だった…。

それだけであたしは嬉しくて。

もっと好きになっちゃって。

この想いだって、一緒なんじゃないかって

あたしは期待しちゃって。

もっと求めちゃうじゃん…。


『花見町~花見町~。』


「あ、降りなきゃ…」

「うん、じゃあな」

「…ばいばぃ」


あぁ終わっちゃった、夢の時間。

あたしは電車から降りて一瞬振り返る。

すると、啓くんはにっこり笑って


「また明日」


って言ったんだ。

だからあたしも言った。


「…っまた、明日!」