「でもいつでも彼女に格上げしてやる」

「え?」

「お前がフラれたら戻ってこいよ」


そういってあたしに顔を近づける。


「お前のファーストキスは俺だし」


―――…ちゅ


蒼二は音を立ててあたしにキスをする。

甘い香りに酔いそう…


「買い物して帰るぞ。最初で最後のデート」


意地悪そうに笑う蒼二。


「泣きそうな顔すんな。こっちが泣きてーよ」

「だ、だってぇ……」

「お前が泣いたら俺、立場ねーよ」