「さ、校門まで行くわよ」

「うん、さっさと帰ろー。」


あたしは人を避けながら校門を抜ける。

あ、ちょっとだけ…

そのイケメン拝もうかな。


「……!」


…う、嘘でしょ?あれ…城ヶ咲の。


「あ。」


あたしと目が合い、

彼は小さく声を上げた。


「ちょっと待って。…あんただよ」

「え!」


相手があたしの腕を掴む。

ぎゃー!心臓があぁあぁぁ!

隣で華はクスクス笑っている。


「え!あの?なんすか!?」

「なんすか…って」


彼がクスっと笑う。