「うー、寒い。」

「ちょっと肌寒いね〜」


もう10月後半だしね…

寒いのは当たり前かー。


「あ。華、璃南〜。」

「おー、どしたの〜?」


クラスの原 真由花が走ってくる。


「校門のイケメンみた?」

「んーん。まだ」

「遠目から見たけど超かっこよかったよ」


ぴょこぴょこ跳ねながら嬉しそうに話す。


「ふぅん。まあ関係ない話だよね」

「えー。女子校の校門に男子だよ?
絶対彼女待ってるはず!」

「ハイハイ。じゃあまた明日ねー」

「ばいばーいっ」