車内☆恋愛

う、うざい。

笑顔が引きつる。


「ねー、オネーサンのメアドはいくら?」

「…はい?」

「メアド教えてくんない?」


ニッコリ笑うチャラ男。


「…いや、アドレスは販売しておりま…」

「いいじゃん、減らないし?」


あぁああぁあああ。

超めんどくさいんですけど。


「ですからお客様…」

「はいはい、そこまでね〜」


…………え?

あたしが怒ろうとする前に

止めが入った。