「いってぇぇぇ!!」


……うん、いまのは痛い。


「蒼二先輩ひどいっすよー」

「お前こそ何困らせてんだよ」


ドカッと椅子に腰掛ける先輩。

切れ長の瞳が冷めている。


「あんま新人いじめんな」

「いじめてないっすよ!本気だって〜」


あたしは苦笑いする。


「確かに可愛いよな?」


クイッと顎を上げられる。

うわ、ホストみたい…


「ホストってゆーな。」

「あれ?口に出てました?」

「出てたわ、あほ。」