「まぁ、良かったです。ホント、すみませんでした。」 ペコッと頭を下げる旬さん。 「いえいえ、コチラこそ。」 「んーと、名前なんつーの?」 金髪頭のさっき私とヤリタイだとか言ってた人が親しげに話しかける。 「えと、宮崎沙江です。」 「んとさ、じゃあ沙江さん?なんかあったらここに連絡下さい。じゃあ急いでいるんで。失礼しました。」 そそくさと旬さんは名刺を渡すなり、帰ってしまった。 「えー。待ってよ旬くーん!」 金髪の方と、もうひとり背伸低い人が後に続いてく。 感じ悪いな~。旬さんって。