「あ、誠君だよね…、覚えてる昨日の…。」

「ななえちゃん。女来たの初めてだから覚えてるよ。」

お、覚えてくれている!!
感動だ!!

「あの、太一君とかよっち君とか涼君は…?」

「あぁ、太一は裏井中、よっちは三船南高、涼は休み。」

「へぇ、みんなバラバラなんだ。」

「まぁね、俺と涼だけだし。よっちは高校生だし。」

凄いどうやって出会ったんだろ…。

「話変えて良い?」

「あ…どうぞ、どうぞ…。」

「ななえちゃん、涼達といると愉しいでしょ。」

「…はぃ。」

「俺もななえちゃんみたいに頭良いし、地味だったけど…。」

わたしが地味と言いたいんですね。
まぁそうですけど…。

「あ、ごめんごめん。」

「いいです…続けて下さい。」

「涼に誘われてさー、あいつらも涼とつるむのは俺と同じ理由だと思うよ。ななえちゃんも同じなのかなーって。」

「…。」

「色々ごめんね、じゃ。」