「よっ、久し振り」

そんな声が、幾度となく交わされる今日。
久し振りに来た学校は、3日くらい来て居なかっただけなのに、何だか懐かしくさえ思えた。
仲の良い友人達に会う事さえ、懐かしかった。

「勉強はかどってる?」
「まぁまぁかなー。受験終わったんだから休みたいけどさ。琉は、もう準備した??」

東京の大学に行く、友人の志穂。センター試験を受ける彼女は、合格発表が卒業後であった。
私は、もう推薦で県内の短大へ行くことが決まっていた。

「おはよう」
「おはよーっ真由っ」

彼女を一目見ると、私は飛び付いた。
彼女は友人の真由。
彼女は隣県の看護学校に行く。