私の寝室は、廊下を挟んで息子の部屋の向かい側にある。
 
部屋に入ると、ドアを後ろ手で閉めながら、そのままドアに寄り掛かった。
そして、ずるずると引きずるようにしゃがみ込む。
 
私の心は、不安と期待に渦巻いていた。
 
会いたい。
 
その気持ちはあるけれど、あの夜、本当に自分の気持ちにけじめがついたのか分からないから、不安で仕方ない。
 
 
「どうしたらいいの……?」
 
 
小さく呟いた声が、広く感じる寝室に、解けた。