「……ん…」
「……琉?大丈夫か?」

目を開けると、目の前に祐也が心配そうな顔をして、私を見ていた。

「……私……」
「ったくびっくりしたよ。いきなり倒れるんだもんな。……飲み過ぎだって言ったのに……気分は悪くないか?」
「……ごめん…ありがとう……」

まだ、少しふらふらとする頭を右手で押さえながら、起き上がる。
左手が触れたふんわりとした毛布の感触に、私はベッドに寝かせられていたことを知った。

「……ここは…?」
「俺の家。琉の家分からないから、取りあえず連れて来た。」