にかっと笑って、グラスに残っていた酎ハイを一気に飲み干した。
そして、再びメニューを手に取り選び出す。

「琉、もう止めとけって」
「いいのーッ!今日はとことん呑むって決めて来たんらからー」
 
メニューを奪おうとする祐也。
取られまいと交わす私。
 
 
 
――何か昔に戻ったみたいね……――
 
 
 
昔もこうやって、ふざけてたな……

 
「楽しかったな……あの頃」
「……まぁな」
 
祐也も察した様に、言葉を返す。
 
「……また……戻れないかな」
「何言ってんだよ。もう卒業して何年経ったと
「そうじゃなくて」
 
私は、彼の言葉を遮った。