「半分は祐也のせいなんだけどね」
「は?どうゆうこと?」

私は、にかっと笑って、話をはぐらかした。
 
「言いたくないならいいけど……琉、飲み過ぎじゃないか?」
「ん?そんなことないと思うけど?」

そう答えておきながら、よくよく考えてみると、確かに結構呑んだ気もしないでもない。
こんなに呑んだのは、久し振りだ。
多分、昔話をして楽しいからだろう。
時々、仕事仲間と呑んだりもするが、こんなにも楽しいのは本当に久しぶりだった。
 
「いや、絶対飲み過ぎだって。明日も仕事なんだろう?俺は明日休みだからいいけどさ」
「たまにはいいじゃない。私は祐也と違って、短大卒業したあと、自宅ワークなんだから」