Last Love




「…どうした」




立ったままボーっとしてたあたしに、爽麻があくびをしながら不思議そうに呟いた。




「え、ううん!」




爽麻に言ったって、なんにも変わらない。




…あたしは、あたしでしかない。




「飯、食べるか」




「あ…うん」




キッチンに入ってった爽麻が、冷蔵庫を開ける音がした。




あたしは、さっきまで寝てたソファに座った。




なんか…悲しい気持ちでいっぱいで、どうしたらいいかよく分からない。




この気持ちは、何なんだろう。




「爽麻…」




「何だ」




近くまで来てたことに気付いてなかったらしい爽麻は、あたしが声をかけると驚いた顔をした。