家にいるのも退屈で、散歩しようって決めたんだ。 それは陽が沈みかけている時間で。 夕食を作ってるお母さんに散歩してくるって言って、家を出た。 暗いのは怖いから、あまり遠くに行かないようにしよう。 風がとても気持ち良くて、髪がサラサラと靡いて。 でも急に、寒気がした。 嫌な予感がした。 すごく怖くなって、もう帰ることにした。 「!!!」 後ろから、足音が聞こえてるのが分かった。 体が震えて、とにかく早く家に帰りたかった。