「…どうしてですか」 必死で考えてみたけど分かんなくて、聞くしかないと思った。 「帰る場所ねーんだろ」 いや、うん、確かに、そうなんだけど…。 「今までと同じですから、大丈夫です。」 そう。別に変わる訳じゃない。 夜になっても、どこかをブラブラと歩いて、1日を過ごしてきた。 決して眠ることなんてなかったけれど。 だからといって、眠くなることはない。 何日寝なくても、疲れたり倒れたりすることはない。 それが、生きてる人との違いでもある。