佐藤功 その部員は大地と唯一2人だけ、 入学当初から、 4段階ある宮高サッカー部のトップチームに選ばれた男だった。 だがあまり口数が多くなく、 プレー中やちょっとしたことでしか会話をしたことがなかった。 「んー知らね」 「お前今度聞いてみろよ」 部員たちは、そうだそうだと目を輝かせた。 「…俺あいつ苦手だな」 大地は苦笑いしてみせる。 3ヶ月同じチームでやってきて、功に対して抱いた本当の印象だった。 「だって全然、喋ってくんねんだもん」