静かな病院の隅々まで行き渡るような大声が響いた その大声に弾かれたようにあたしたちは離れた 「マ、マツさん…」 「心配しましたよ…。ご無事でよかったです…」 あたしに抱きついたマツさんは微かに震えていた 「心配かけてごめんなさい…」 「昨日も来たのですが、里沙様が起きられなかったので…」 「俺がついてるからって、任せてもらったんだ」 「二人ともありがとう…」