泣きながらそう呼ぶと、アオくんは目を見開いた


「…もしかして、思い出した…?」


遠慮がちなその言葉にコクリと頷いた。


「忘れてて、ゴメン―…」


大好きなアオくんを忘れてしまっていたなんて。


あたしはどれだけアオくんを傷つけたのだろう。


「うぅ~、うっ…」


泣きじゃくるあたしをアオくんはゆっくり抱きしめた


「ゴメンね…」


「もう謝らなくていいよ」


「うぅ~…」


暫く優しく背中を撫でてくれていたけど、アオくんはそっとあたしから離れた。