「ごめんなさい…」


「謝らなくていいよ。俺が傍にいたくてしたことなんだから」


傍にいてくれたことは嬉しいけど…


「…で、どうしてまた中沢くん呼びになってるの?」


「あ…、ゴメン」


「ねえ里沙、さっき“アオくん”って呼ばなかった?」


「呼んだ…」


あの夢の男の子は…


「っっ!」


頭に一瞬激しい痛みが走り視界がぼやける。