「いつおとなになれるかはわからないけど、リサちゃんのこと、ぜったいにむかえにくるから」 「…ほんと?」 泣き止んだ女の子は目を真っ赤にさせていた。 「ほんとだよ。だから、ぼくがむかえにきたら、リサちゃんぼくとけっこんして?」 「うん!リサ、アオくんとけっこんするー。」 女の子は大きく頷いた。 「やくそくだよ。」 「うん!」 笑いあいながら、二人は小さな手と手で指切りをした――…。