「あぁ…。あんなに小さかった里沙様が…」 「そんな遠い目をしないでよ!違う!違うから!」 思い出に浸らないで! それでもマツさんは聞く耳をもってくれず、中沢くんを彼氏だと認定してしまったようだ。 「…でも里沙様、恋をしても…」 「わかってる。」 自分の将来くらい。 「余計なコトを言ってしまいましたね。すみません」 「いいよ、別に。」 親が決めた人と結婚するのは重々承知してますよ。