「それでね…」 それから、あたしは中沢くんに延々と本について熱く語ってしまった…。 ―――――――― ―――――― 「ごめんなさい…あたしの話なんかに付き合わせて…」 外は暗くなり始めていて。 「楽しかったし、気にしてないよ。ホントに本が好きなんだな」 ――ドキッ またフワッと笑う中沢くん。 その笑顔に弱いよ、あたし。 優しいな、中沢くん。