「じゃあ、また明日」


彼は立ち上がり、そそくさと図書室を出ていってしまった。



………


わっかんないよ!!


完全にあたしの名前呼んだよねっっ!?


なんで、理由は秘密なの?


ふと外を見ると、空はオレンジ色になっていた。


「もう4時じゃん!」


誰もいない図書室で一人叫び、急いで本を返して家に帰った。



どうしよう…
明日は、作品の提出期限日なのに…


中沢くんのせいにしてやるっっ!!