「蒼様がいなくなって相当寂しかったのでしょう。…でも思い出されてよかったですね」 「うん…」 「俺、飲み物買ってきますね。里沙、マツさん何かいりますか?」 「ありがとう、じゃあお水お願いしていいかな?」 「わたしは大丈夫ですよ」 蒼は財布を持って病室を出ていった。 「あっ、お金…、後で渡そう…。」 「里沙様…」 遠慮がちに名前を呼ぶマツさんが、何を言いたいのかはすぐわかった