部屋に戻れば未だに跳ねている白羅のお出迎え。



『なぁ、白羅』


「にゃぁー?」



だから統一しろって・・(呆



『今僕が着ているのって袴だよね?』


「にゃぁー」


それ返事!?


『僕の時代だと女でも袴着るけど・・。この時代だとこれって男の衣装じゃないの?』


「にゃっ!盲点だった!」


お前盲点なんて言葉知ってんだ・・


『まぁ、着物よりは動きやすくて良いけど』


そう言って、窓際により冊子を開ける。


すると、夜の匂いに混じって微かな雨の匂い。


梅雨の時期か・・。