この世は五つの民族で構成されていた。
大地の加護を受ける土族。
水の加護を受ける水族。
風の加護を受ける風族。
火の加護を受ける火族。
そして最後が蛮族。
蛮族はもともと加護、つまり力がなかった者達の集まりであった。
力がない者は神に反すると言われ続けて来た。
加護を受ける者はそれぞれの力の大きさが髪や瞳に出ていた。
力が大きい程色は鮮やかに表れた。
土族は茶色。
水族は青色。
風族は緑色。
火族は赤色。
そして力を持っていない蛮族は黒色。
蛮族には力がないが優れた知識があったため医療で発展していた。
そのため大きい民族同士の闘いは起きることはなかった。
今、その歴史が変わろうとしていた。