「(・・・どうしよう!?)」 見惚れてたのはいいけど 完全に目を反らすタイミングを逃した 私が一人であわあわしていると ベンチの男の子は にこっ そんな効果音がよく似合う きれいな笑顔を私に向ける それが私をもっと焦らす 「(とっとにかく、なんか返そう)」 そう思った私は一応会釈をして その場から逃げるように立ち去った ベンチの男の子が私を興味のある目で 見つめている事に気付かないまま…