古びたアパート。

薄暗く埃臭い部屋。



乱雑に散らかった部屋に埋もれて

狭い部屋の片隅で

うずくまっている少女は


いつも哀しい瞳をしていた。


見えない何かに怯えるように。


  
その心は

この世の全てを諦めたかのように
  
小さく萎んでいた。

 

だけど、きっと
  
誰よりも強く
  

何かを求めていた。



――独りぼっちで。