僕はね、天龍を利用して、しかも、蓮まで利用した優姫が嫌いだ。


だからってのもなんだけど、葵ちゃんもね、嫌な子だと思ってた。


でも違った。


この学校に来たのも、天龍に復讐とかじゃなくて、ただ単に、天龍にお礼をしに来たんだよね。


優姫を幸せにしてくれてありがとう、って。


女の子なのに、媚びようとかする心がないことも伝わってきた。


はじめてだよ、女の子で、僕が認めた子は。


翔「さあ、戻ろう。このことは、秘密にする。話す気はないから。」


葵「翔って呼んでいい?私は葵でいいよ。それとね、」

ぎゅうぅぅぅ。

葵「翔、教えてくれてありがとう。」

翔「えっ、//////////」



葵ちゃんって、優しいな。
僕の力の話をしても変わらなかった人は初めてだ。

ていうか、無意識だよね、抱きしめてるのって。

なんか、安心する。眠くなっちゃった…な……。