岳「へえ、こいつが大切なのか葵。じゃぁ死ねぇぇぇえ!」

岳が銃を構える。

至近距離だ。
よけることは不可能に違いない。


だったら。


バン!


蓮「あ、おい?」

葵が動かない。


蓮「葵!葵!」


時雨「てんめぇぇぇえ!」


一斉に岳に向かう。


もう銃なんて関係なかった。


葵「みんな!…げほっ!



  死ぬな、っていったよね。



  来ないで!蓮も行って。」




葵「岳、……兄ちゃん。もうやめよう。優、げほっげほ!、姫は言ってたよ。」




葵「岳兄ちゃんは、優しいんだって。」



葵「岳兄ちゃんは、この世で一番かっこいいんだって。」



葵「岳兄ちゃんは、優姫の自慢なんだって。」



葵「岳兄ちゃん。もうやめよう。」



葵「もう、だれも、傷…付けない……で、よ。」



バタッ。



岳「葵、葵。
  ごめん。葵。」


蓮「葵!大丈夫か?」




隼人「岳兄さん、行こう。葵を病院に運ぶ。」