チュンチュン..



「うわ…ひどい顔。」



泣きながら寝たせいか、まぶたが真っ赤に腫れていた。



「お母さーん、氷ちょうだい。」


「どーしたの、その顔!」


「ケ、ケータイ小説読んでたら感動しちゃって…。」




とっさに嘘をついた。




「しょうがない子ね、はい。」


「ありがと。んじゃ、行ってきます!」




家を出ると青空が広がっていた。