葬儀を終え、 家に帰ると、優香と優太が、脱力して床に座り込んだ。

何故か縁は草介さんと距離が近まり、「手伝ってから帰るよ」と、斎場に残った。

母親が「カレー、温めるわね」と、キッチンへと行き、父親は保に「またお前は!」と、これから脱ぐ着崩した制服を直してる。



「双子、着替えて来いよ」



匠が優香と優太に声を掛ける。

「連れてく」と、灯が2人の腕を掴んで二階へと上がってく。



「生徒が先に行くのは、辛いな」



俺はため息を吐きながらネクタイを外す。

父親は食器棚からウイスキーを取り出した。