私は震えながら亜弥に近付き、手を握る。

溢れて止まらない涙。



「亜弥…ッ…亜弥ごめん…」



私は亜弥の異変に、何も気付いてあげれなかった。

亜弥は仲良くなってから、いつだって私の傍に居てくれたのに。



「…亜弥…亜弥…起きてよ…っ…。ずっと親友って…言ってくれたじゃんかぁ゛ー…っ!…亜弥が居なくなったら…誰も友達が居ないじゃん…っ…!…同じ大学に行こうって…話したじゃぁん…ッ!!!」



「…優香…」



泣き崩れた私を、優太も泣きながら抱き締めてくれた。



「パパもママも死んで…亜弥まで居なく、なるなんて…こ…こんなのないよぉ゛…っ…!!」



私は優太の背中を叩きながら泣き続けた。