亮平の「泊まりに来る?」と言う誘いを断り、久しぶりに真っ直ぐ自宅へと帰ると、“体調不良”で早退した筈の匠が元気に筋トレしていた。

俺が「ただいま」と言えば、新聞を読む樹と、キッチンで張り切ってる義母親が「おかえり」と言う。



「優太、一緒に筋トレするか?」



「体調悪いんじゃねぇの?」



俺の問い掛けに、匠は「…仮病っす;;」と、あっさりと自白。

どうでも良い俺は、「教師が仮病ねー…」と厭味を言いながら、部屋へと着替えに行く。

18時には優香以外が揃うが、「もうちょっと待ってみよう」と縁が言って、みんなは料理に箸を付けない。