警察については片付いたが、あの“ちょっと”発言がまだ片付いてない。

何気なく優香に電話をするも、やっぱり出ない。

兄貴は「お前、プレゼントどうすんだ?」と、話を逸らすように言って来た。

「後で買いに行くの付き合って」と言って、やっと来たオムライスを食べる。

…母さんのが美味い…。

外食なんて滅多にしない俺。

母親の誕生日は関係ないかも知れないが、有り難みを今日は感じた。

―――喫茶店を出た後、兄貴を振り回してやっと選んだスカーフを大切に持ち帰り、誕生会までの時間をボーッと過ごした。