学校へ向かう途中、工事で車線規制のされた道に差し掛かった。



「あれ…?」



俺はサイドミラーと、横切ったガードマンを見た。

…優香だったよな?

3日間、学校にも来ないし、家にも帰って来てない。

でも俺は、気のせいだと思いながら学校へと行く。

平松先生に出席簿を借りて確認すると、俺の持つ元簿と見比べる。

体育の授業に出てなかったのは、やっぱり優香が学校に来てないからだ。



「ありがとうございました;;」



平松先生に出席簿を返すと、兄貴が俺を真顔で見て来たけど、自分のデスクへ逃げた。

違うと思うようにしたけど、優香だという確信が増して行った。