「んー。お母さんは何でも喜ぶんだよね。去年、あまりに迷って“おめでとう”しか言わなかったけど、笑って喜んでた(笑)」



「…そうなんだ;;」



聞いただけ損だった。

縁ちゃんよりましだと思ったけど、そうでもなさそう。

熱めのシャワーを頭から浴びながら、義母親の好きそうなモノを考える。

スカーフはよく巻いてるけど、たくさん持ってそうだし…。



「わっかんねー…」



湯船に浸かり、時計とかも考えてもわからない。

やっぱり、無理矢理でも優香と一緒にすべきだった。

―――後の祭りだけども。