「アパートに帰る」と言う優香と別れて家に帰ると、リビングでビールを呑んでる樹に遭遇した。



「優香は帰って来なかったみたいだな」



樹は俺を見るも、すぐにテレビへと目をやった。

“援交する女子高生が前年より1.5%増加”とニュースで取り上げて居た。

優香を思い出し、俺はやれやれと、匠の部屋へと行った。

俺の部屋にもなってるけど。

部屋は広く、2人分の机やベッド、本棚を置いても、こたつを置ける位だ。

年中こたつは嫌だけど、匠がこたつでよく寝るから、布団を掛ける手間が省けて良い。

俺は「ただいま」と言いながら、ベッドに座った。