俺は「一緒にしよう」と言った。

そしたら迷わずに済む。



「…ヤダ。“綺麗”なお金を稼ぎたいし」



優香は“綺麗”を強調しながら答えた。

何をするつもりか聞きたかったけど、俺は「そっか」とだけ返し、プレゼントを考えた。

俺らは“旅行”だけは止めようと、互いに思ってた。

優香が持っていた女性雑誌を見せて貰うが、義母親の年齢には合いそうもない。

…明日、どっか見に行くか。

俺は運ばれたステーキを切りながら、バイト前にショッピングモールに行くと決めた。

バイトはマンガ喫茶。

18時までに出勤すれば問題はない。