《2月14日》バレンタイン。
親父・匠・保・優太・俺たち男5人は、優香からチョコを貰った。何気なく貰ったチョコだったが、縁に「誰から貰ったのよ?」と訊かれた。「何でだ?」と聞き返すと、「お兄ちゃん知らないの?これ、一箱5千円はするよ」と言われた。金の出先を知ってる俺は縁にチョコをあげた。優香は何を考えてるのか、わからなくなった。

《3月1日》優香が無断欠席。
携帯に連絡しても出ない。自宅に帰って来たが、優香が腕に血を滲ませて居た。理由を訊けば、「あー、喧嘩して来ただけです」と答えた。部屋まで押し掛け更に問う。返って来た返事は「族に入った」だった。昔の優香の面影はなくなり、人が変わったと思った瞬間だった。