コンビニのATMで6万を入金し、私は携帯で優太に電話をした。



「あ、私。今、友達んとこ?」



たまには早く帰って、優太と食事でもしようと思った。



『今日は自宅だけど。優香も帰って来る?』



けど、優太とすれ違った。

私には、寂しさと怒りしかない。



「―――そこは、私たちの“自宅”じゃねぇだろ。もう良い」



私は電話を切って、たまり場へと出向いた。

たまり場には、集会がなくても、数人は常に居る。

居場所のない私に、居場所を提供してくれる総長の斗真さんには感謝しかない。