5年の月日が流れても、私は平松先生の最後の教えを忘れてない。



「ご主人たち、しっかり捏ねて下さいねー」



「「「『はーい;;』」」」



お菓子作りの教室を開いて3年が過ぎた。

私は息子の香樹ーイツキーをおんぶ紐で背負いながら、樹の隣で指導中。

第3土曜日のお昼から、父親も参加する教室をやってる。

樹はもちろん、みんなも強制参加させてる。

草介さんを見つめる、縁ちゃんと、息子の亜絆ーアキー君。

じゃれあいながら捏ねる匠と春。

ボールに3人で手を突っ込んでる匠・保・優香。

仲良く話してる灯ちゃんと珀。